「竜児ぃ、あんた匂いフェチなんだって?」
いたずらな微笑みで言い寄る。
「ど、どうだっていいだろ、そんなの・・」
うつむき少し赤くなって答える竜児にさらにいたずらっぽく微笑む。
「ハン!さすが犬ね。メスの匂いにハァハァしてんでしょ?」
「いや、そこまでは・・・」
「いいわ、嗅がせてあげる」
「え?ちょ、大河・・」
そう言うと竜児の頭を抱え込みちょっと貧相なその胸に押し当てる。
「他のメスにハァハァしないようにしっかりご主人様の匂いを覚えんのよ」
「・・・」
「今日は体育があったから汗もかいたし・・どうよ?あたしの匂いがするでしょ?」
胸の中で軽く頷く竜児に胸の奥がきゅんきゅんする。
「(かわいい、かわいいよ竜児、もっとぎゅっとしたい、もっと)」
「・・・どした?大河?」
「・・・ハァハァしてんのあたしだったわw」


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