344 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2009/02/21(土) 16:34:30 ID:1lS9G1ur
―――それは、存在しなかったはずのストーリィ
「目が覚めたのね!?よかった、よかった・・・。」
「君は・・・誰?」
「え・・・?」


―――出会いが奇跡なら、それは2度起こる
「僕は、君をなんて呼んでいたんだい?」
「・・・逢坂、って。・・・ただの、クラスメイトよ・・・。」


―――つかの間の泡沫、それは甘く切ない
「記憶喪失ってね、記憶を取り戻すと、記憶を失っていた間のことは忘れちゃうんだって・・・」
「僕の、この気持ちが・・・消えてしまうのが、怖くて、たまらない・・・!」

―――縋りたい昨日、許さない心
「あんたはっ・・・!高須君は・・・思い出さないとダメなのよっ!みのりんのことも、なにもかも全部っ!」
「君が好きなんだ!ココロなのか、カラダなのかわからないけどっ、逢坂を求めるんだ!」

―――願いと願い、交わした約束
「私ね、ずっと普通の恋をしてみたいと思っていたの・・・」
「逢坂が辛いときは、またこうして頭を撫でにきてやる。どこにいても、どんなときでも、必ずだ。」

―――動き出す時間、夢の終わり
「『竜児』・・・『竜児』っ!『竜児』ィィィィィィィ!」
「生まれ変わっても・・・君を、あいさか・・・『大河』っ!お前を、『大河』を想う気持ちを見つけてみせる!」


―――物語は、再びつむがれる。わずかな、でも確かな結び目を残して
「う・・・、あ、大河・・・。ここは?俺は一体?」
「竜児・・・お帰りなさい。あんた、ずっと夢を見ていたのよ・・・。」
「でも、なんだか・・・ずっと、暖かかった気がする・・・。」
「竜児・・・」
「・・・大河?何か、あったのか・・・?すごく、辛そうな顔、してる、ぜ」

―――想いは
「ううん、なんでもないよ・・・、あっ?」
「あ、わりい・・・。なんだかしんねえけど、頭、撫でてやんねえと、って手が勝手に・・・。」
「・・・」
「お、おい?どうしたんだ?な、泣くなよ・・・?」
「うん・・・、うん・・・、ごめんね、なんでもないから。ありがとう、竜児」

―――消えない
       あ り が と う


              とらドラポータブル
             2009年4月30日発売

              君は時の涙を見る



368 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2009/02/22(日) 11:04:52 ID:pYQ4WpfS
「竜児・・・りゅうじーーーーっ!!!」

―――喉が裂けんばかりにその名を呼んだ。

「りゅうじ・・りゅうじぃ・・」

―――足の痛みも忘れるほどに後悔していた。

「りゅ・・じいぃ・・・」

―――だが、聖夜に奇跡は訪れる。

「りゅう・・・じ・・・」
「なんだよ?」
「・・・え?」
「・・なにか言えよ」

―――アニメとは違うオリジナルストーリー

「・・・なんで・・・居るの?」
「お前が・・・呼んでるような気がして・・・」

―――あなたの望む未来はありますか?

「なんで!?なんでみのりんをあきらめるの!?あたしのせい!?あたしのせいなの!?」

―――あなたの望む未来はありましたか?

「気付いたから・・・」
「え?」
「俺も・・・気付いたから・・・」
「竜児・・・」

―――あなたの望む未来はなんですか?

「俺は・・・高須竜児は、逢坂大河を愛しています」
「りゅ・・・じ・・・」

―――その全てが叶う世界がここにある

「竜児ーっ!!」
「大河ーっ!!」

―――その時あなたは奇跡を目にする


とらドラポータブル『if』
2009年6月30日発売

思いは・・・必ず叶う



373 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2009/02/22(日) 18:25:31 ID:H1yVWXOv
あいつのことか…ああ、知っている。
話せば長い。そう、古い話だ。

知ってるか?
記憶喪失は3つに分けられる。

自分の事を忘れる奴
家族の事を忘れる奴
彼女の事を忘れる奴

この3つだ

あいつは―――




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