「離せよテメェ等!!」

逃避行の果て・・・

「何もいらない!お金も、マンションも!竜児さえ・・・竜児さえ居てくれたら!」

引き離される二人。

「あたしが暗い洞窟の中に居るとき・・・あんたとアイツ等は助けてくれたんだ・・・手を差し伸べてくれたんだ」
「あーみん・・・」
「今度はあたしの番。借り作りっぱなしじゃ、亜美ちゃんの名が廃れるっつの」

思いは入り乱れ・・・

「ナンセンスな大人の意見に従う気はありません。これは2−C全員の・・・いえ、学校全体の総意です。断固抗議します!」

想いは絡み合う。

「逢坂を甘く見ないで欲しいね。君のような若造がどうこうできるレベルじゃないよ?」
「・・・それがどうした」
「なに?」
「俺は自らに誓った!大河を・・・大河を二度と放さないと!手を離したテメェが、今更邪魔すんじゃねーっ!!」



思いは叶うのか?

「うおぉぉりゃぁあ!!」
「みのりん!?」
「大河!ここはあたしに任せて、高須君のところに!早く!」
「で、でも、みのりんが・・・」
「バッカヤローッ!」
「みのりん・・・」
「初めて自分から欲しいって思ったんだろ!?手に入れたいって思ったんだろ!?だったら大河!!最後まで諦めんじゃねぇ!!最後まであがいてみせろ!!・・・あたしの親友だったら、さ」
「みのりん・・・」

想いは届くのか?

「あたし・・・みのりんの親友で、本当によかった」
「こっちの台詞だよ。大好きだよ、大河・・・ほらいけ!」
「うん!!」

走りだす感情。

「竜児・・・竜児ーっ!!」
「たいが・・・大河ーっ!!」

行き着く先になにがあるのか?

「もう二度と離さないからな・・・何があっても・・・」
「・・・うん。あたしも二度と離れない・・・」
「大河・・・」
「竜児・・・」

それは出会ってしまった竜と虎の物語。

「俺は・・・竜になる。竜になって、大河の傍に居続けるんだ」

誓いを実現するために、男は立ち上がる。

『とらドラ THE MOVIE〜たった一つの隠されたモノ〜』

2009年7月公開予定

すべてはここで終結する。



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