「おい大河なんだそれ?」
「犬よ」
「そんなのみりゃわかる。どこで拾ってきた?」
「勝手についてきたの!ほら首輪してるし飼い犬なのよ。でも雨に打たれてたし「あぁ新たなご主人様〜」って目で見てくるから慈悲深い私が僕にしてあげたって訳」
「僕というかお前に犬の世話ができるとは思えんが?まあしかたない飼い主が見つかるまでだぞ。それとお前のうちでな。世話するのは手伝ってやるから」
「うん!!」
その夜大河はずっと犬と戯れていて
「このこのかわいいやつめ」
「・・・」
「こらっそんなとこなめるな」
「・・・」
「あ〜竜児なんかよりよっぽど癒されるわ」
「!!・・・」
「ねぇ」
「おぅ」
「竜児なんかイライラしてない?」
「してねぇよ」
「してるって!!まったくなんなのよ急・・・に・・・」
「?」
「もしかして竜児」
「なんだよ?」
「嫉妬してる?」
「んなっ!?そ、そんなわけあるか」
「へぇ〜?ほんとに?」
「あぁ本当だとも!!」
「ふ〜ん。まあ別にいいけど」
「・・・」
「・・・」
「あのさ竜児?」
「おう?んむ!!」
「ん・・・大好き」
「!?おぅ」
その後犬の飼い主は見つかったが大河の家には盛りの付いた犬が出入りしているらしい・・・