竜虎のとある一日
【朝】

「大河、起きろ。おーい、大河ー、朝だぞー起きろー」
「ん〜ぅん…りゅうじ…私の分のカレーは大盛りにしてね……んむ…」
「盛るぜぇ超盛るぜぇ…じゃねえ、おい大河!遅刻するぞ!」
「んー……んぅ? おはよーりゅうじ……」
「おはよう大河。よし起きたな?ならさっさと顔を洗って着替えて来い。
 着替えはそっちに置いてある。あと泰子を起こさないようにな」
「ふぁぁぁぁ……ん、わかった。………ねえ、竜児」
「……………おう」
「………ん…」



「たまごやきの味がする…この味、好き…」
「……さあさあ、さっさと着替えないと遅刻だぞ。
 そうだインコちゃんにも朝飯をあげないと。インコちゃーん、ご飯ですよー」
『や、や、や…』
「ほぉれ、たんとくえよぉ」
『やすこは見ていた』

「「…はっ!」」

「ふぇ〜ん、大河ちゃんばっかりずるい〜。やっちゃんも竜ちゃんとおはようのチューするう」
「って、いきなり抱きついてくんなって!つーか酒くさっ!しかも着替えずに寝やがったな!
 ああ…嗚呼…折角の一張羅がグシャグシャじゃねーか!」
「ごめえん、かえってきて大河ちゃんの寝顔みてたらそのまま寝ちゃったのお〜。
 そんなことより、んー」
「んー、じゃねえだろ!いいから泰子は寝てろって!もちろん着替えてからな。後でアイロンかけてやんよ!
 大河も早く顔を洗って着替え…って痛え!よじのぼんな大河!!」
「やっちゃんばっかずーるーいー!私も、んー!!」
「さっきしただ…ぐああ!ギブギブ!た、助けてインコちゃーん!」
『夫婦ラブラブで今日も飯が美味い!メシウマ状態!』
「イ、インコちゃん…どこでそんな言葉を…」
「あ、それ私」
「お前かよ!」




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