E年上系パターン

ガチャ。

「ただいま〜悪い大河、遅くなっちまった、すぐ飯作っ…」
「竜児ぃ?ちょっとそこ座って?」
「なんだよ、どうしたんだよそんな顔して…」
「あの女はだーれ?私しらないけど?」
「はぁ?」
「私見ちゃったんだぁ〜竜児が女と街で歩いてるのね。」
「え、ああ!あれはだな…」
「言い訳する?聞くだけ聞いてあげるよ。やっぱり男なんて所詮そんなもんよね、飽きたらすぐ新しいのに飛び付くんだから」
「大河、話聞けって!」
「聞いてるわよ、だから早くいいなさい?なんだったらあの女の近くで聞いてもかまわないわよ?」
「大河!」
「なによ!!早く言いなさいよ!言えないんでしょ?私なら大丈夫。な〜んにも気にしてないしね、あーあもうめんどくさ〜い、そっか、私がいなくなれば早いか〜私頭良いな〜うん。じゃあね竜児、機会があったらまた会いましょう?そんな度胸ないでしょうけど。」
「大河待てよ!」
「放してよ、もういいんだってば!私だってもう大人、潮時の見極めくらいはわかるから。私はもう1人で生きていく。誰かに縋ることはあきらめるわ。」
「あれは、あの人は!ただの会社の後輩なだけだ!」
「…そうなの?」
「浮気なんてしてねぇよ?するわけないだろ…」
「あら、竜児も男だからてっきりそうだと思ってたわ。じゃあ竜児は私が好きって事で良いの?」
「当たり前だろ…お前以外の女に興味ないから。」
「あら、嬉しいじゃない…竜児もそんな事言えるんだぁ。」
「おお、大丈夫。だから心配するな、な?」
「心配なんかしてないわ?ただ確認したかっただけなの。じゃあもう一度信じてみようかな?」
「ああ、よし!じゃあ今日は外に食いに行こう。お前の好きなもん食べようぜ。」
「そうね…高級フランス料理が妥当ね…そういえば、竜児とデートするの久しぶりね。」


           完


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