大河「りゅ、りゅうじ、竜児ぃぃ、竜児ーぃ」
竜児(ムク)「どうした・・大河?・・ 涙、震えているじゃないか」
大河「・・・グスン、竜児、竜児、竜児は今、私のそばにいるよね、本当にいるよね。・・・。」
竜児「う、おっう」
大河「・・・とっても、とっても・・・怖い夢を見たの・・・。」
竜児「   っ・」
大河「・・・夢の中でね。みのりん、北村くん、ばかちー、がいてね。・・みんな、みんな、私を見てくれないの・・・私を無視するの・私も無視して歩いて・・・みんな、他人みたいに離れていくの・・・」
竜児「・・・ああ・」
大河「・・竜児も・・そばにいるけど、知らない人を見るみたいに、私を見下げて、・・・どこかに行っちゃうの」
竜児「・・・」
大河「まわりが白くなって・・・誰もいなくなって・・私、ひとりになって・・・?」


竜児(ぎゅーっ)「大河・・・!」
大河「!!!竜児」
竜児「俺はここにいる、お前はひとりじゃない、俺は」

大河(グスン)「・・竜児に出会う以前のいつもの朝。苦い光景、朝の空気・・・それに戻るのが・・・一番、怖いよ、ひとりはやだよぉ」

竜児(更にギューッ)「・・・出会えた、大河に出会えた幸せに、俺は大河に感謝してる、俺達は出会えた、これからも俺達は一緒に朝を迎え、一緒に朝ご飯を食べて・・・。」

大河「でも・・・うん・・・りゅうじ・・・竜児に出逢えて本当に・・・好きに・・・本当にありがとうね、・・りゅうじ」

竜児「・・・(にこ)」
大河「・・・(にぃ)」

大河「あ、ごめんなさい、起こして、まだ早いよね。もう一寝・・・え?」
竜児「・・手をっうあっ!/// 手を握ってやるから!大河が寝るまで、朝まで握ってやるからぁ・・・ゆっくり休めよ。おぅ・・・///」
大河「・・・うん・・・ありがとう・竜児・・おやすみ・・竜児・・・すぅ ー」
竜児「・・・」

竜児「俺は大河を、ひとりにさせない。これからもずっと、ひとりにはさせない。・・・大河が嫌がっても、拒絶されても、お前をひとりにさせない、させない。ずっと、ずっと・・・。」
大河「・・・すぅー・・」
竜児「俺は竜・・・だからお前のそばにずっと・・・いる、大河、・・・虎と並び立つのは竜だけだ。竜となって大河のそばにずっといる。」


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