竜児「あぁ〜寒ぃい〜!」
大河「だーからマフラーしてきなさいって言ったでしょバカ犬!」
竜児「いやぁ〜日が出てたから無しでもいけるかなーなんて思って・・・お前のマフラー半分貸してくれよー」
大河「嫌。」
竜児「・・・」
大河「ま、まぁ・・・手くらいなら繋いであげてもいいわ。寒そうだし///。」

年が明けて一週間ほど。気持ちいいほどに晴れ渡った青空が広がる。

竜児「なぁ大河、お前大学どこ行きたいんだ?」
大河「そ、そんなの決まってるじゃない!りゅ、りゅーじと一緒のとこよ///。」
竜児「いやそんなのはどーでも良くて、具体的な学校名を・・・」(ドゴッ!)
大河「少しでもキョドった私が馬鹿だったわ。」
竜児「(股間を押さえながら悶絶中)」

日差しは徐々に暖かみを増しつつあった。が風はまだ冷たい。

大河「あんたはどぉーすんのよ。」
竜児「やっぱり国公立しかないだろ。家計的にも。」
大河「そっかぁーでもやっちゃんの手前、ランクは落とせないでしょ?」
竜児「まぁなぁー、結構キビシイかもな。」
大河「どぉすんのよ!滑り止めは?」
竜児「私立は受けないぞ。どうせ行けないんだから受験料がもったいない!」

そして瞬く間に時は過ぎ、合格発表。

大河「う・・・そ・・・?」
竜児「番号・・・無いな・・・」
大河「竜児・・・(そっと抱きしめる)」
竜児「試験終わったときからこんな予感はしてたんだよ。ミスったしな。
   実はこんなこともあろうかと別の手を考えておいたんだ!大河!」
大河「ぇ?・・・でも滑り止めは受けないって・・・」
竜児「誰も滑り止めなんて言ってないぜ?」
大河「???」
竜児「落ちたら働くって決めてたんだ。大学は来年受けなおしてもいいしな。
   実は万が一の時には酒屋のおっちゃんの知り合いの運送業者でトラックの運転手の仕事させてもらえる約束してんだよ!(グッ)」
大河「悶絶するほどアホだわ」

こうして春から竜児のトラックドライバーとしての人生が始まるのだった。



トラドラ!(トラックドライバー的な意味で)




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