「おっはよー大河!!」
「あ、みのりんおはよう!!」
「どーしたのさー?昨日休んでたじゃん?」
「あ、えっとそれは……」
「はいはいみんな席についてねーゆり先生ですよー独身ですよー……ケッ!!」
「うわぁ……今日のゆり先生何だか機嫌悪いね」
「そうだね」
「はいはい、さっそく気を取り直して出席取りますよー、はい、あいさ……じゃなかった高須さん」
「へ……?あ、私か、はい」
「「「「はぁぁぁぁーーー!!?」」」」
「ちょっ!?手乗りタイガーが高須?何ソレ?聞いてないよ!?」
「はいはいみなさん静粛にねー……ケッ!!えーこの度、高須君と逢坂さんはめでたく……め・で・た・く・年上の私を差し置いて結婚しくさりやがりましたー!!……ケッ!!」
「「「「なんだってーーー!?」」」」
「大河本当!?もう結婚したの?」
「ごめんね、みのりんには教えたかったんだけどタイミングが……それに竜児が18歳になったらすぐに結婚しようって言ってくれて……」
「まさか……」
「うん、その日になると同時に役所に婚姻届出してきた」
「「「「マジかよ!?」」」」
「高須君!!ちょっとこっちに来なさい!!」
「く、櫛枝?……おぅ」
「いい?絶対絶対大河を泣かせたら許さないからね!!」
「……おぅ!」
「大丈夫だよみのりん。竜児ね、言ってくれたんだ」
「ばっ、た、大河!?それは……」
「私たち制服姿で婚姻届だしたら変な目でみられてね、そんな年齢で本当に結婚するの?って、すぐ別れるんじゃないの?って。そしたら竜児が……」

『学生で結婚するのはそんなにおかしい事ですか!?俺は大河好きなんだ!!もう離したくないんだ!!』

「って言ってくれたの。役所の人、竜児がキレた事に怯えちゃって、もう可笑しかったし……嬉しかった」
「うう、高須君、私の負けだ……」
「いや、あの俺はただ……大河が……」
「はいはい、いつまでもイチャつかないでねー!!ゆり先生の授業ですからねー!!」
「「「「えー!?こんな日に授業やんのー!?」」」」
「だまっらっしゃい!!」
「「「「………………」」」」
「黙ったようね?よし……じゃあいい?……今日の授業は……高須君と逢坂さんの結婚式にします!!」
「「「「おおーー!!さっすがゆり先生!!」」」」
「「ええ!?」」
「ほら二人とも!!前に出て!!」
「りゅ、竜児」
「た、大河」
「ほらほら二人とも手を繋いで!!」
「「……///」」
「何赤くなってんの?夫婦でしょ?」
「ね、ねぇ竜児、私たちこの手をずっと繋いだままでいられるかな?」
「お前が離さなければ大丈夫だろ。俺は離す気はない」
「私だって無いわよ」
「「だったらきっと、大丈夫」」
「どれだけ永い時が経っても」
「どれだけの出会いと別れがあっても」
「「竜と虎は離れない」」

きっと、そういうふうになっている。



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