竜児「あーあ、だから早く帰れって言ったのに。どうすんだよ停電しちゃったぞ」
大河「うるさいなあ。復旧するまでここにいるわよ。どーせ真っ暗で何も見えないもん」
竜児「しょうがねーな。直ったらすぐ帰れよ。じゃ、ローソク探してくるか…」
大河「う……ちょ、ちょっと待ちなさいよ(竜児の袖をつまむ)」
竜児「な、なんだよ」
大河「い、いいから。ローソクいいから、ここに座ってて…」
竜児「…(座りなおす)」

大河「……ねえ」
竜児「ん?」
大河「今、どのくらい見えてる?けっこう暗闇って目が慣れてくるわよね」
竜児「え、あ、ああ。でもまだまだ慣れてない感じだな。ほとんど見えてないぞ」
大河「ほんとに?」
竜児「本当本当!だからお前の事も全然見えてないし余計な事もよからぬ事も……」
大河「そうなんだ。だったら…」

ちゅっ




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