公園のベンチ


竜児「いい天気だな〜…」
大河「いい天気ねえ〜…」
竜児「たまにはこういうのもいいよな〜…」
大河「いい気持ち〜…」

大河「…雲は自由でいいわよね〜…」
竜児「…そうかあ?」
大河「そうよ…あんなに大きな庭を好きなようにのびのびと動きまわれてさ〜…」
竜児「…でもよ〜…自由に見えて自由じゃないと俺は思うぞ?」
大河「…ど〜してよ…?」
竜児「…よくよく考えて見たら風任せなんだぞ?本当に雲自身が行きたいところに行ってるとは言えないんじゃないか…ってさ」
大河「…あ〜…そうかもしれないわね〜…」
竜児「…結局、流されるままの人生というか…行きたいところに足を…運命を変えられないみたいなさ…」
大河「…私達はどうなんだろうね…」
竜児「…ん?」
大河「…私達が一緒にいられるのは運命?それとも…運命に逆らって結ばれたの…?」
竜児「…どうだろうな〜…運命で出会って………その後の運命を変えていった結果が今なんじゃねえか〜?」
大河「…ふうん……まあどっちでもいいわよ…」
竜児「…………いいのかよ」
大河「……なんにしろ、[今]竜児と一緒にいられるんだもん…」
竜児「……俺も一緒にいられてよかった…」
大河「…ひとつわかるのは、みんなに感謝しなきゃいけないことよね〜…」
竜児「…そうだな…俺達がこうしてらるのは……みんな…そう、みんなだな……」


「ありがとう」


竜児「…幸せだな〜…」
大河「…幸せよね〜…」


空を見上げながらゆっくり時間の流れる、5月のとある一日




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