「ねぇ竜児ってば。どうせ何かあるんでしょ?食べたい食べたい食べたい!!」
「わかったわかった。そんなに何か食べさせて欲しいんだな?それなら……と」
竜児はやれやれとばかりに立ち上がり、
「しょうがねぇな。お前の言うとおり、食べさせてやるよ」
冷蔵庫を開きプリンに手をかけ、しかし予想に反してそれが一個しかないことに気付く。
「あれ?」
おかしいな。プリンはまだ封を切っていないはず。となると犯人は泰子かはたまた……。
「なぁ大河?」
「何よ?早くしなさいよ」
「それがなぁ、ここにあった筈のプリンが一つ残らず消えてるんだ」
「えっ!?」
「おっかしいなぁ」
「そんな筈無いわ!!『ちゃんと』一個残しといたのに!!」
「ほぅ!?『ちゃんと一個』残しといたわけだ」
「あっ!?」
しまった、と言わんばかりの顔。大河は己の失態に気付く。
コイツ、なんてわかりやすいんだ。
「お前、あれほど食い過ぎるなって言ったろう!?しかも人の家の冷蔵庫の物勝手に食いやがって」
「し、しょうがないじゃない!!遺憾な事故だったのよ!!」
「なにが『遺憾な事故』だ。結局食欲に負けただけだろ?」
「うっ……」
「さーて、この残り一つのプリンだが……」
「あ……!!」
大河が食べたそうにしてるなぁ……。


@しゃあねぇ、言った通り食わせてやるよ。
A−4へ


Aプリンはお預けだ。罰として一緒に買い物に行くぞ。
A−2へ


B勝手に人んちの冷蔵庫の物を食う奴はこうだ!!ぱくっ!!
A−3へ




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