「行くの?あっちに帰ったとしても、残された時間は・・・もう僅かしかないのよ?」
「それでも・・・あそこにはあいつがいるから」

それはかつて生きた、一人の少女と悪魔の物語。

「あなた名前は?」
「・・・高須竜児」

運命が導いた出会い。

「はっはっは!100年会わないうちに、すっかり腑抜けになったな!」
「北村!!」
「竜児!みのりんが!みのりんが!!」
「この女は貰っていく。大切な地上代行者なのでね!!」

運命が引き裂いた別れ。

「わかった。私はあんたと契約する」
「大河・・・誓うよ。必ずお前を守りつづける」

今二人は友のために立ち上がる。

「はあ?なんであんた等と一緒に行かなきゃなんないわけ?」
「いーじゃん、ばかちー。利害が一致してんだから!」

運命が絡み合う邂逅。





「・・・大河。私の大河はドコにいるの・・・?」
「目の前にいるのが私よ!みのりん!目を覚まして!!」
「大河・・・?」

そして訪れるタイムリミット。

「俺が・・・大河のことを殺したんだ・・・。寿命を・・・喰らって・・・」
「なんで!?なんでそんな・・・っ!・・・返してよ・・・大河を返してよーーーっ!!」

そして運命は二人を繋ぐ。

「なに泣いてんのよ・・・バカ竜児・・・」
「お前が・・・俺を置いていくからだろうが・・・」「ごめんね・・・もう、離さないから・・・」
「っ!・・・ああ!三年前から・・・俺の帰る場所は決まってる!」

そして運命は廻りだす。

「・・・なんで?なんで竜児!?どうして私を置いていくの!?」
「わりぃ、ここから先は、きっと片道切符だ。お前を連れていけねぇ」
「なんで・・・もぅ離れたくないのに・・・」
「違うよ大河」
「え?」

それはかつて生きた、一人の悪魔と少女の物語。

「俺は・・・お前の元に帰ってくるために、行くんだ・・・」
「竜児・・・」
「兄弟喧嘩にケリをつけてくる。・・・そうしたら・・・」
「うん・・・」

『いってらっしゃい、竜児・・・』

解き放たれた想いは空を越え、込めた想いは、終の大地に辿り着く。
すべては二人で在るために。

とらドラP隠しシナリオ

『とらドラ†クルセイド』

いまあなたは本物の愛に出会う――――。






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