【黄金体験】
亜美「今年のゴールデンウィークはさぁ、みんなで別荘にいかない?」
北村「俺は予定も無いし、構わないぞ」
実乃梨「あっしも今年はねぇでやんすよ〜」
春田「俺も良いのぉ〜? やったぁ〜!!」
能登「二泊三日、ってのが妥当か?」
大河(……前回はあんまり北村君と進展が無かったけど、今度こそ!! 早速竜児と作戦を練らないと!
そんでもって色々竜児と買い物に行かないと! それと、竜児と――)
竜児「あ〜、すまん。俺はパスだ」
大河「!!!!」
能登「なんだ、用事でもあるの?」
竜児「いや、丁度泰子も仕事仲間と旅行に出掛けるらしいし、一人旅なんかしてみようかな、と」
北村「へぇ、一人旅か。悪くないな」
竜児「と言っても金がねぇし、電車で行ける範囲だけどな」
亜美「なんか高須君らしいと言うか、高須君らしくないと言うか」
竜児「はいはい、微妙なお褒めをどうも。まぁ、正直行きたいってだけで、大河の飯とかもあったからそのつもりはなかったんだが、みんなが一緒なら安心できるし、
インコちゃんも連れていってもらえば、俺の不安要素が皆無だからな」
実乃梨「そっかぁ、高須君が来れないのは残念だなぁ」
竜児「まぁ、俺のことは気にせず、楽しんできてくれ」
大河「…………」
ゴールデンウィーク初日
ガタンゴトン、ガタンゴトン
竜児「………………これ、一人旅って言わないんだが」
大河「黙れ、五月蠅い、喋るな」
【はっきり言う、気に喰わんな】
大河「好き!」
インコチャン「す、すぅっぎ!」
大河「杉じゃないってぇーの!」
インコチャン「すぅ、すぅ、ず、ずづきぃ!」
大河「頭突きでもないっ!」
インコチャン「す、すぅ、ぎぃ」
大河「おっ! そうそう、良い感じ」
インコチャン「すぅ、きぃ、おすぎっ!」
大河「全然違う方向にいってるじゃない! ちゃんと最初から言え!!」
インコチャン「りゅーう、りゅーぢゃ、んん、わぁ」
大河「良しっ、いいぞいいぞ」
インコチャン「てぇ、てぇ、てぇえが、のぉ、こっと」
大河「うんうん!」
インコチャン「キライ」
竜児「ただいま〜……って、おう!? どうしたインコちゃん、羽がもげすぎだぞ!?」
大河「……脱皮でしょ」
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