「ホント、なんなんだろう」
「ん〜、まな板?」
「おっぱいだよ」
「「え?」」
「櫛枝……」
「あ、ホントだ。このピンク色のって乳首?」
「そうか?気のせいじゃね?」
「ううん、きっとおっぱい」
「でもおっぱいって何でよ?」
「♪イヤンバカン、そこはお乳なの、アハン……とか?」
「木久翁かよ!座布団持っていけ!」
「オカズにしてって、言いたいんだと思う」
 みんなが櫛枝を見る。
「どんなにまっ平らな胸でもさ、それは確かにおっぱいで、柔らかくて、特に高須君にとっては、きっとものすごくエロく見える。
 自分勝手だなと思うよ、大河のこと。でも、それだけさ、高須君の事が好きなんだよ。高須君も妄想力を働かせることが出来れば、どんな遠い所にいたって、愛する大河の姿を思い浮かべられる」
「……うえぇ〜〜ん」
「え!?」
 いつの間に来た、川嶋。そしていきなりの露骨な泣き真似は何だ。
「オヤジ臭すぎてつらいよぉ〜。実乃梨ちゃんてばエロエロだよぉ〜」
「な、なにおぅー!」
 自覚があるのか櫛枝の顔が赤くなる。
「でも、なんかいいな、それ」
「うん」
「なんか夫婦って感じじゃね?」
「あたしも!だったら嬉しいかも!」
「そうね」
「裸っていえばさ、高須君ってけっこうイイ体つきしてるのよね〜」
 言いながら川嶋が俺の方を見る。
「おお!」
「おい、川嶋……」
「この写メにさ、返信してやったら喜ぶんじゃない?あいつ」
「「「おぉー!」」」




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