【真面目です】

大河「あ〜、暇ぁ」
竜児「まったく、飯を食い終わってごろごろしてるかと思えば、そればっかりだなお前」
大河「ねぇ〜、竜児ぃ。なんか面白いことなぁ〜い?」
竜児「知るか、俺はこうやって茶を啜りながらのんびりできるだけで十分幸せであって暇とは思ってない」
大河「詰まんない奴ぅ……、なんかしなさいよぉ〜」
竜児「だから俺は暇と思ってねぇっての。お前が暇なら、お前自身が暇じゃないと思うことを思い付いて、それに一緒に付き合ってやるぐらいだ」
大河「仕方ない、駄犬の相手をしてやるか」
竜児「お前が言うか、その台詞を」
大河「んじゃあ、この中から選びなさい」
竜児「どれどれ……」
大河「あやとり、お手玉、カルタ。それと、トランプ、UNOもあるわよ。で、お人形もあるからおままごともありね。
   あっ、お絵描きも捨て難いわね。なんなら『にらめっこ』か『あっちむいてホイ』でも良いけど」
竜児「…………」
大河「う〜ん、甲乙付け難いわね。あんたが選んで良いわよ」
竜児「……お前、可愛いな」
大河「?」






【絶対領域】

大河「ここからここは、私のテリヤキーね」
竜児「多分言いたいのは『テリトリー』だろうし、ここは俺の家であってお前のテリトリーがある理由も判らんし、テープを畳に貼るな」
大河「ここは私の領地です。不法侵入は許しません!」
竜児「無視かよ……。で、不法侵入するとどうなるんだ?」
大河「凄いことが起きます」
竜児「曖昧過ぎて訳が判らん」
大河「それより竜児ぃ、なんかおやつ欲しい」
竜児「んっ? ああ、確か冷蔵庫にヨーグルトが……」
大河「取ってこーい」
竜児「はいはい……」
大河「ふんふふ〜ん♪」(雑誌読み中)
竜児「…………」

すっ……(大河テリトリーに足だけ侵入)

大河「!!!!!!!」
竜児「別に凄いことは――――」
大河「うわぁっっっっ!!! 私の絶対領域に入ったぁ!! ふ、ふ、ふほーしーにゅー!!! エロ犬の馬鹿犬ー!!
   へ、変態! 心を奪えても体までは奪わせんぞ!!」
竜児「ちょっと待て! 顔を真っ赤にする理由も判らんし、言ってる意味も判らん! こら、物を投げるな! ……本当に凄いぞ、コレは!!!」







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