【地震・雷・家事・親父】

大河「ほんとあんたって変わりもんよねぇ」
竜児「突然なんだよ」
大河「あんたがいまやってることよ」
竜児「掃除ぐらい誰だってやるだろ?」
大河「僅かな汚れも許さないほど念入りに掃除する男子高校生は少なくとも私の知る限りあんたぐらいね」
竜児「……褒めても何も出んぞ?」
大河「はっきり言うわ、皮肉よ。おまけに、掃除だけに留まらず、炊事・洗濯までそつなく完璧にこなすとなれば、日本全国探してもあんただけでしょうよ」
竜児「……何か喰いたいもんでもあるのか?」
大河「もう一度言うわ、皮肉よ。……ん? 炊事・洗濯・家事・親父……? あれ? 炊事・洗濯・家事・親父……あっれ〜?」
竜児「お前、何言ってるんだ?」
大河「いや、これは違うのよ。え〜っと……炊事・洗濯・家事・親父……なんで?」
竜児「お前が良いたいのは、あれか? 炊事・洗濯・家事・親父……のことか?」
大河「…………」
竜児「…………」

大河&竜児「「あっれ〜?」」





【ポッキゲーム】

大河「ポッキゲームって知ってる?」
竜児「おうっ、ポッキーの両端をそれぞれ男女が咥えて喰っていく、ってやつだろ」
大河「あれ、常々思ってたんだけど、片っぽはチョコが掛かっていない箇所があるでしょ?」
竜児「ああ、持つ部分のとこな」
大河「そっちから咥える方は完全に損してるわよねぇ」
竜児「そういうのって損得の問題じゃないだろ、ゲームの行為自体に意味があるんじゃねぇのか」
大河「だから私は心に決めた! ポッキーゲームをするときはチョコの方を咥えると!」
竜児「……まぁ、お前らしいわな。俺だったらチョコが掛かっていない方を咥えるか、な」
大河「!!??」
竜児「ん? どうした?」
大河「だ、だ、だ、誰がお前なんかとやると言ったぁ!! この馬鹿犬!!」
竜児「いや、単純に俺はそっちを咥えるってことを言いたかっただけ―――痛ってぇ! 適格に脛を蹴るな! 片足上げて抑えている時にもう片足の脛を蹴るな!!」






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