「りゅーじーご飯まだぁー?」
「ビーフシチューだからよく寝かせたほうがうまみが出るんだ。少し待てって」
「ビーフシチュー?やったー♪まったく早くしないさいよね」

最近竜ちゃんが構ってくれない。 
原因はアイツ。毎日毎日うちに入り浸って、馴れ合い関係を作ってるチビ。
しかも最近、遂に付き合い始めたと言うではないか。
一応愛想よくはしているが、表面だけ。なめるなよ。
昔は良かったなぁ。学校から帰ってきたらすぐに構ってくれて、綺麗にしてくれた。
なのに、最近はあのチビのせいでろくに構ってくれやしない。
朝起きたと思えばすぐに起こしに向かい、飯を食ったらすぐお出かけ。
なんなの?なんで?しかも近々うちで同居するような話もあがってるようだし?
忌々しい子虎め。私から竜ちゃんを奪っておいて私をまるで邪魔者のような目で見てくる。
最初は竜ちゃんの事を犬呼ばわりしてたくせに、今となっては暇さえあればギシギシギシギシ。
大体あいつはツンデレとかいうレベルじゃ…あ、竜ちゃんが来た、ご飯かな。


「ほーらインコちゃん。ご飯ですよー」
「メ、メ、メシ、メシウマー!」
「おうっ…どこでそんな言葉を…」





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