「大河、ちょっとおまじない的な事をやってみないか?」
「おまじない?また誰かに何か吹き込まれたの?」
「違うって。目を瞑って、大河ん家玄関から家に入って窓を全部空ける想像をしろ」
「はいはい…めんどくさ」

☆ルール☆
玄関から入って、家の中の窓を自分の目線で行動し、窓を全部あけよう。
廊下などの目線もちゃんと想像して、すっぽかさないこと。






〜〜〜〜〜みんなもやってみてね☆できるまで下をみちゃダメだよ☆〜〜〜〜〜〜






「…ん。終わったわよ。これで何かわかったりするわけ?」
「おう。想像してる途中、誰か人がいたか?」
「人?」
「例えば俺が掃除してたり料理してたりさ」
「んと…リビングで竜児が料理してた」
「うほ…他には?」
「後はね〜…竜児が私の部屋掃除してた」
「俺はどんだけいるんだ…他には?」
「みのりんが私のポーチ弄くってた」
「…お前ヤバいかもな。相当」
「なんでよ?何かわかったわけ?」
「お前憑かれてる」
「私別に疲れてなんかないよ」
「そういう意味じゃない。幽霊に取り憑かれてるんだよ、お前」
「……なんでそういう事言うの?」
「昨日テレビでやってたんだ。想像して、人が出てきたら憑かれてるって」
「ひっ…竜児はどうだったの…?」
「テレビで知って想像したら無理やりにでも登場させないに決まってるだろう」
「うっ…こわ、りゅうじぃ…」
「大丈夫だって、お前には俺が…って大河後ろー!」
「ぎゃああああ!!」
「うそだよ。普通女の子ならキャーじゃないのか…?(ったく可愛いなぁ)」
「うぐ…ひっぐ、ばか、ばかばか!女の子苛めるなんて最低よぉ…」
「いや、すまん。怖がる大河っていうのを見てみたくてつい…」
「今度したらほんと殺すから…」
「おう、大丈夫だって。お前には俺がついてる。…おや。そろそろ帰る時間じゃないか?」
「…乙女にこんな話しといて、あの牢獄に入れようとするの?」
「そういう言い方でいいのか?」
「うううう…いい!今日泊まるから!」
「ん?言い方が…?」
「…泊めて下さい」
「よしよし、よく言えたな。風呂は明日でいいよな、休みだし。寝るか!」
「そういう魂胆か!…まぁいいや。りゅーじぃー♪」
「おうおう!抱いててやっからゆっくり休めよ」
「うん。お休みなさい、愛しの旦那さま」
「おう。お休み、未来の俺の嫁!」

「ギギギ、ギシ、ギシシ、ア、アンンアンン」
「ひぃぃ!」「落ち着け、あれはインコちゃんの寝言だ」





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