「・・・あん、コラ動くなチビトラ」
「だってあんた顔近い」
「あんたがやってみたいって言ったんでしょ!?あーコラ動くなっての!!もう・・・実乃梨ちゃん!!」
「んー?どしたーあーみん・・・zzz」
「寝直すな!ちょっとタイガー押さえてて」
「んー?なんでさ・・・おお!?こ、これは・・・」
「み、みのりんあんまり見ないで」
「ね?わかった?」
「オッケーオッケー!そういうことなら不肖櫛枝、協力するに吝かじゃないぜ!!」
「ううう」



「うん?おーい何やってんだ3人して?」
「あ高須君、ナイスタイミング」
「?なにがだ?」
「たった今完成したところなのだよ」
「だからなにが?」
「「じゃん!」」
「!!」

二人が差し出したのは大河。
竜児の目がその一点で驚いたように止まる。
そこは唇。
いつもスッピンのそこには、今真っ赤なルージュが塗られていた。
艶出しのグロスに包まれたそこに、ゴクリと竜児の喉が鳴る。

「タイガーがさ、あたしが化粧してるの見て付けてみたいって・・・え?」
「ちょっちょっと高須君!?」
「むーむー!?む!あむ・・・ちょ、り、うみゅ・・・はふっ、りゅ、りゅじ・・・あむ・・・うちゅ・・・」
「・・・は!?お、俺は何を!?」
「・・・けだものだ」
「高須君も男だったんだ・・・」
「大河!?大河しっかりしろー!!」
「自分でやっといてあれかよ・・・」
「・・・(カシャ)」
「写メ!?なんで!?」
「た・・・大河の成長写真・・・」
「・・・親かあんた」




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