気が付けば、大河はいつのまに見つけたのか備え付けの冷蔵庫から牛乳を取り出して風呂上がりの一杯をやりながら、不思議そうにこちらを見ていた。
「どしたの?竜児?」
「おう!?あぁ……いや……なんでもない」
「??へんなの。早くお風呂いっといで」
「お、おう」
「早く行かないとぬーいじゃーうぞー??アハッ」
「……大河……?」
「なぁにぃ竜児〜?なんか楽しくなってきた!」
「もしかして……お前今飲んでるやつちょっと貸せ!」
「あーっどろぼーどろぼー!おまわりしゃーん」
「カルーアミルク……酒じゃねぇかよ……」
「おしゃけははたちになってからぁ〜!いぇい!」
「……」
「あー。りゅうじ私のこと無視するんだぁー。いいもん!あたしにも考えってもんがあるわ!」
「な、なんだよ……」
「いーから見てなさい!」
シュルシュル
そういって大河はおもむろにバスローブの帯を緩めはじめた。お前、その下は……
「大河!それはまずいって!」
「あ、いまえっちなこと想像したでしょ〜?」
「い、いや、俺は別に……」
「嘘だーこのエロ犬ぅ♪それっ!」
バサッ
大河は一気にバスローブを脱ぎ捨てた!その下は大河の……
「チャイナ……ドレス……?」
「どう?にあうかしらぁ〜?」
「……」
「なんかいいなさいよー。……チラッ」
そういって大河は腰本まである長いスリットをピラピラさせる。これはマズい。俺が持たん。
「たっ大河!」
「あらぁ〜発情させたかしら〜?いやーん大河こわーい」
「川嶋みたいなことを言わんでくれ……」
「……別に竜児ならいいよ」
「えっ……?」
そういいながら大河はベットに横になる。重力でスリットが大きく開き、大河の美しく白い足が付け根からあらわになっていた。
「大河……本気なのか……?」
「竜児……プッ……アッハッハッハ引っ掛かってやんのおもしろーい」
「なっ……お前なぁ!!」
「ゴメンゴメン、あんまりりゅうじが可愛いからつい!ゴメンね?」
まったくこいつは……人の純情を何だと思ってやがる。
ん……?
「……大河?」
「スゥ……スゥ……」
「寝てやがる……」
チャイナ服で足丸出しで、だけど天使のような寝顔ですやすやと眠っていた。
そういや今日は朝から晩まで動き回ってたんだから疲れて当然だよな……
「まったく……。風邪引くぞー」
そういって布団をかけてやる。
「ムニャムニャ……りゅうじだいすきだからね……」
「!!」
あぁ……きっとこいつには一生叶わねぇんだろうな。俺は。
「……俺もだよ。大河」
そう言って、大河の眠りを邪魔しないように、大河の頬にキスをした。
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