今日は楽しかったぁ。
1ヶ月ぶりに大橋高校に戻ってきて、みんなと再会できた。
みのりんも、ばかちーも北村くんにも2-Cのみんなも喜んでくれたし、私もうれしかった。
何より竜児と久しぶりに会えたことがうれしかった。
学校への行きも帰りも、一緒に手をつないで登校し、「好き?」と聞けば、すぐに「お前が好きだ」と答えてくれたし、キスもねだってしてもらえた。竜児のやさしさや気持ちは変わっていなかった。

以前なら、これから夜まで竜児の家で夕食をたべてダラダラしていたけれど、そうもいかない。
弟の世話、ママのお手伝いをしなきゃならないし、明日のお弁当の用意だってしなきゃならない。
ママが家に帰ってきて弟のお守りが終了し、自分の部屋に戻る。引越の荷物のダンボールを開けなければならないけれど、その気になれない。
どうしたんだろう?今日は楽しかったし、明日からも楽しい毎日が待っている。竜児にも会える。いつでも「好きだ」って言ってもらえるじゃない。
不安とかじゃなく、ただただ会いたい。明日会えるというのに、ただ会いたい。



気がつけば竜児に電話をしている。
あれ?いつかけたっけ?

竜児「あ、大河?
  どうした?なにかあったか?明日の弁当のことか?」
大河「あ、あ、あのね。
  そ、そう。明日のお弁当。私が竜児のぶんつくるのよね。
  な、ななにがいいかしら???」
竜児「・・・・」
大河「わ、わ、私は、おにくどーんがいいのよ。
  りゅ、りゅうじはどど・・・」
竜児「急に、さみしくなったか?」

さすがフィアンセ。みごとにみすかされている。
それでも肯定するわけにはいかない。
だって、そんなこといったら、飛んできちゃうじゃない。

大河「そ、そ、そんなことないのよ。
  た、ただ、竜児声がききたかっただけなのよ。」
竜児「・・・・

   泰子ぉ。ちょっくらでかけてくる。」
泰子「えぇーー?どこいくのぉ?」
大河「いい、いいって。大丈夫だって。さびしくないって」
竜児「俺も会いたいんだよ。
  すぐいくから、ちょっとまってろ。
  ガチャ。」


結局こんなことを1週間繰り替えした大河でございましたとさ。





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