◇ ◇ ◇ ◇ ◇

?「たっだいまー ってあれ? 電気付いてねーじゃん」
竜児「――ぎゃぁぁぁぁぁ――」
?「何だ何だ!? 今の悲鳴みたいなのは」

ドタドタドタ――

?「……ちょっ……真っ暗に………じゃ…」
?「……あぁ………ロウソク……全部……」
?「何だ?部屋の中から人の声がするけど、真っ暗じゃねーか……まさか泥棒!?」
?(やべぇ、こえぇよ、ちっくしょー! だけどこのバットで戦ってやる、戦ってやるぜ!)

ガラッ―― パチッ――

?「おらー!!! 隠れてないで出て来いやー!!!」
大河「えっ? 何なのよあんた、いきなり」
ルカ「あー康児、おかえり。バットなんて危ないもの振り回さないの」
康児「あれ? 何やってんのそこで? 部屋暗くしてよ……しかも悲鳴が聞こえてきたぜ?」

竜児「……お……俺だ……それ俺の悲鳴だよ……ヒドイ目にあった…………いてぇ……」
康児「なんだ父ちゃんかよ。つーか何やってんだよマジで?」
大河「もう終わっちゃったわ、残念ね」
ルカ「康児がいなくて良かったー いやーホント良かったー」
康児「母ちゃんも竜河姉も竹刀持って……全然人のこと言えねーんじゃね?」

竜児「あぁ、全くだ……ったく、この家の女どもは……」 クルッ

康児「うわああああああぁ!? 父ちゃんの顔がKOEEEEEEEEEEE!」
大河「手加減してやったんだから、そんなおどろく……ぎゃあああああああぁ!」
ルカ「またまたー2人して大袈裟なんだか……きゃあああああああぁ!?」

竜児「……え?……え?……」

大河「こっ……この化け物がっ! さては迷い出て来たね? 竜児の体を返しなさいよっ!」
ルカ「なに? 何が乗り移っちゃったの!? うわ、やっばい! 追い出さないと!」
康児「マジで!? そそそうだよな! あんな顔、化け物としか思えねーもん! 俺もやってやる!」

竜児「…………まさか……冗談だよな? おまえら……まさか……」

ルカ「地獄突きぃ――――っ!」
康児「かっとばせ――――っ!」
大河「竜児は私のだぁ――――っ!!!」

竜児「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」



お し ま い




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