「おう、大河。ちょっと手伝ってくれ」
「こんな時間から一体何すんのよ」
「埋めるのを、だ」
「……え?ちょっと……やだ……ダメに決まってるじゃない!」
「おう!?」
「あんた、遂に人の道を外れちゃったの!?そりゃあ、病的な殺人犯みたいな目つきだけど、何も本当にそんなこと……」
「いや、大河?」
「私も行くから自首して!お願い!」
「へ?いや、俺は何もしてない」
「……竜児のえぐっ……お勤めが終わるまで……ひっく……ずっど、待っでるがら」
「おう……何故か何もしてないのに、こんなにも罪悪感が……。よーし、大河、落ち着け」ギュッ
「……うぅ……すんっ……」
「いいか、良く聞けよ。とりあえず、俺が埋めようとしてるのは死体じゃねぇ」
「……ふぇ?違うの?」
「当たり前だ。」
「じゃあ一体何を……?」
「このスレを埋めるんだ」
「埋めちゃうの?せっかくここまできたのに」
「埋めるっていう言葉だが、決して闇に葬るためじゃないんだ。
俺とお前と職人さんとスレ住人さん、みんなで育てたスレッドを成仏させてやるために、みんなで埋めるんだ」
「それって……なんか……寂しいね」
「おう。だから埋めるために書き下ろした文章でもって、最期を迎えさせてやるんだ。今までありがとう、って」
「ふーん……。そっか、そうなんだ」
「ほら、涙拭け。どうせなら笑顔でな!」
「……うん!」

「「ありがとう!」」




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