「勝負下着ってどんなのが良いのかな?」
「ブウゥゥ!!ゴホォ、ゴホォ」
「竜児!ちょっと大丈夫?」
お茶吹いちまったよ、まったく大河のヤツ突然何を言ってんだ。
「勝負下着?。」
「そう、勝負下着。クラスの子が話してたの、ここぞって勝負する時に履くんだって。やっぱり動き易いのが良いのかな?。」
「イヤ……俺に聞かれてもな。」
それにオマエは勝負の意味を取り違えてるんじゃないか?動き易いとか言ってるが。
「竜児に聞いても分かんないよね……」
「スマンな、でも勝負って意味は『勝負服なら持ってるんだけどな』勝負服?。」
「見る?。」

話の流れでオチは予想出来ているがとりあえず勝負服を見学に大河の家へ。
「どうよ?。」
10分程待つと大河は勝負服に着替えてドアを開けた。
白のパンツに白のジャケット、腰にはブラックベルトって柔道着……やっぱりか。
「それに黒帯って有段者かよ!」
「ハァ?何にツッコンでんの?。でも久しぶりに袖を通すと血が騒ぐわね。竜児!かかってきなさい!。」
それから約10分程投げられたり、押さえ込まれたり……でも大河も女の子なんだなあ……軟らかくてプヨプヨしてて……悪くない……ビバ!柔道!。
「アンタは立ってる時のバランスは良いんだけど、寝技はヘタね。押さえ込むとモゾモゾしてるだけだし」
「……そうか?。」
「これじゃ歯ごたえが無いわ、寝技の返し方を教えてあげるから。」
「上四方固めの返し方を是非!。」

それから2週間の特訓の結果、俺たちは彼氏彼女の関係になった。





「ぃが…大河…タイガァ!!」ピィーン!!!

「……ハァハァ……オレの想像力ハンパねぇ」カサカサカサ
「でも大河を使うと終わった後の罪悪感がハンパねぇな」ポィ

「さてオカズにしたお詫びに旨いおかずでも作るか」



「竜児、ご飯できてる?」
「オウ!出来てるぞ」
「今日はヤケに豪華じゃない?」
「まっ!まあな……偶には大河に日頃の感謝の気持ちをと思ってな。早く座れよ、喰おうぜ」

感謝の気持ち?何か感謝されることしたかな?

「大河!そんな座り方したら下着が見えるぞ」
「覗くな!ヘンタイ!」
「べっ!別に覗いてないだろ」
「なにキョドってるのよ……もしかして私で興奮した?」
「そりゃ大河は女の子なんだから興奮するさ」
「へぇ〜そうなんだ、じゃあ私も竜児への感謝を示してあげる」
「抱きつくなよ!いろいろ当たってるぞ」
「当ててんのよ」

その夜、俺たちは彼氏彼女の関係になった。











「うわっ!……なんだ夢か。でもスゲエ夢だったな、おかげでカッチカチだぞ……スマン大河、チカラを借りるぞ」ゴソゴソ

ガラ!「竜児いつまで寝てる……キャ〜!!」
「うぉー!!大河違うんだ!いつもは大河を使ったりしてない、今日は偶々だ!」
「わっ私を想像してたの?」
「スマン」
「イイヨ、許して上げる。だから私を…」

その朝、俺たちは彼氏彼女の関係になった。










「って!!アンタは妄想ノートになんてこと書いてるのよ!このヘンタイが!」
「スマン」
「……そんなに私とシタイの?」

その日、俺たちは彼氏彼女の関係になった。







「ってシチュの話はどうかな?」
「……みのりん、何の話をしてるの?」
「いやぁ同人誌って儲かるって聞いてさ、私もコレを書いてコミッケーで一儲けしようかと思って」

「ハハハ……みのりん」
「何だい?」
「ソレ誰が買うの?」
「……オレ買うかも」
「さすが!高須君はわかってるねぇ!」

「フン!!」ボスッ!!!「犬は大人しく床に這いつくばってろ」ガスッ!

その日、気絶した俺はメイド服の大河に素足で顔面を踏みつけられて喜ぶ夢を見た。










「って夢を見てさ、ハハハ……高っちゃんってそんな趣味なの?」

「そんなワケねぇだろ!!ったく、毎回お前は何て夢を見てるんだ」

「ハハハ、良いじゃないか高須。春田だって悪気があってのことじゃないんだ、許してやれ」

「夢の内容までとやかく言わないが、もう人前で話すな。分かったな春田」
「分かった、ゴメンよ高っちゃん」
「もういいよ」

その日、俺は家に帰ってフリフリワンピで素足の大河を見てソレも悪くないのでは?と思った。







「……ドコ見てんのよ」
「えっ?」
「パンツ見ようとしてたでしょ」
「違う!違うんだ大河。最近肩とか背中が凝っててな、大河の足で踏んだら丁度イイ感じじゃないかなあ〜と思って」

「そうなんだ……ヨシ!良いわよ、竜児に何か遭ったら私もいろいろ困るしマッサージしてあげる」
「ホントか!!」
「偶にはペットにもご褒美あげなくちゃね、でも手で揉んだ方が良いんじゃない?」
「いや、踏んでくれ。さあ早く!」
「分かったわよ、こんな感じでイイの?」
「オウ!良い感じだ。でも、もう少し上の方を頼む」
「この位?」
「まだ上」
「この位?」
「まだまだ!」

その日、私は竜児の頬を30分間踏み続けた。最初は嫌だった筈なのに最後はゾクゾクと未体験の感情が込み上げ顔は笑っていた。







「って関係じゃないの?アンタたち2人は」
「ぶん殴るゾ!バカチワワ」
「川嶋……オマエ完全に男を見下してるよな」

「だって亜美ちゃんカワイイから男なんて黙ってても寄って来てウザイんだもん」
「だからといってクラスメイトをそんな目で見るな。その女王様気質は早く直した方が良いぞ」

「へいへい、分かりましたよ。サッサとあっちに行けこのバカップルが!目障りなんだよ」

「なんだと!この万年発情期が!」
「止めろ大河!ジュース買ってやるから行くぞ」
「……覚えてろよバカチワワ」



「大河、今日も踏んでくれるか?」
「もぅ、しょうがないなぁ……首がゴキッ!ってならないくらいだからね!」
「オゥ!」

−DEATH−



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