「ちょっとちょっと、りゅーじー!!!」
「うわっ!?何だよ大河、家に飛び込んでくるなりでっけぇ声出すなって」
「それどころじゃないの、大変なのよ!」
「まぁ、ちょっと落ち着けって。もうすぐおまえの大好きなチャーハンが出来るから」
「それよ!」
「は?」
「ねぇ、竜児。そのチャーハンって何の油で作ってるの?」
「油?って普通のキャノーラ油だけど……?」
「そう……良かった」
「何なんだ一体?」
「……そうだっ!」
「おうっ!?おい、いきなり冷蔵庫荒らすなよな?しかも人んちの冷蔵庫をよ」
「無い。無い。よし!竜児の家が貧乏で良かったー!」
「おまえ……失礼にも程があるぞ?」
「何よ。あんたの事心配してやってんだから感謝しなさいよね」
「ぜんっぜん意味がわからねえ……」
「これ見なさいって!」
「うぷっ!おい、ノーパソを人の顔に押し付けるな。雑誌じゃねえんだから」
「いいから見てよっ」
「はいはい。どれどれ……」

ttp://sankei.jp.msn.com/economy/business/090916/biz0909161656009-n1.htm
『健康エ○ナに発がん性物質の恐れ、販売自粛へ』

「おおう!?これって結構一大事じゃねえか」
「そうなの。あんたも私もガンになんか嫌だから……その、それで……」
「それで駆け付けたってわけか?」
「……う、うん」
「ったく、おまえは心配性だよな」
「うう、うるさいな……いいから、安全なんだから、早く……そのチャーハン食べようよ」
「おう、待ってろ、もうすぐ完成だ」
「わーい!」



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