倦怠期ド真ん中夫婦のような沈黙の食事を済ませ『ウフッ!後片付けはワタシがヤ・ル・ワ・ヨ!!』と
大人の魅惑で竜児より精神的優位に立とうとしたけど、本当は私の心臓バック!バクゥ〜! の巻

「悪いな、何か気を使って貰って」

「ウャゥ!!そっそんなことないですよ!サァサァ竜児殿はこんな所に立ってないで、あちらでお茶でも」

フゥ〜なんと誤魔化した、いきなり後ろから声掛けたら忍者口調になるじゃない、びっくりしたな〜もう。
だいたい亜美があんな手紙を寄越すからイケナイのよね…
『大河、今晩どうしても困った時はコノ手紙の封を切りなさい、ホォーホホホ』
最初から頼りにはしてないけどコレで本当に竜児が元気になるのかな?

『男には母性!!! 亜美』
言いたいことは何となく分かるけど、もうちょっと具体的に書いて欲しいなぁ。
母性…母性?…何なんだろ母性?って、母親が子供を愛すること?何か違うなぁ…

母性とは優しさ?包み込むような優しさ…胸に抱かれる温もり……オッパイ?
胸か…私ので大丈夫かな?こんなことならあの時に感想聞いとけば良かったなぁ…

「竜児、片付けオワタ」
「…ありがとな」

ヨッス!目標はまだイイ感じに落ち込んでる、やるなら今、まずは背中に『まだまだこれから大きくなるだからぁん!』
略しておたまじゃくしのタマちゃんをムニュ!!とGlamorous Attack!!!

「何があったか知らないけど……元気出しなよペタ竜児」

「……少し離れてくれ、俺も男だからいろいろ困る」

キタ━━(゚∀゚)━━━━(゚∀゚)釣( ゚∀)れ(  ゚)たぁ━━!!!
サイコー!の返しだわ竜児GJ!だったら私も本気を見せてあげる!…このセリフを使う時が来たのね……竜児、覚悟しなさい!
アンタはこの魅惑の呪文を聞いて心を乱さずにいられるかしら?
逢坂大河、少女から妊婦へクラスチェンジします……
「スゥゥ〜…あちぇちぇん…のよ?」


噛ンダァァ━━━━━━━━(o^-')b
「何だ?」
「黙りなさい!!……5秒で立て直すから黙って……………当ててんのよ!」

「何を?」
「ムネよ!!!胸!Do you know OPPAI?の胸よ!!」
「えっ?……アァ!ありがとう」
「何よその間は!!!それに何に対してのありがとうよ!」

「それは俺を励まそうとしてくれる大河に対して…」
「違うでしょ!こんな時はまず胸に対してありがとうでしょうが!!!デリカシーが無いんだから、まったく!」



何かもうムチャクチャだな……
「少し落ち着けよ、お茶でも入れるから」

こんな時のは過去の経験が活かされる、買い置きしてたパイの実ファミリーサイズを袋ごと渡すと案の定おとなしくなった。
大河はまずパイの実のパイを一枚ずつ剥がして食べる、そして最後にチョコを噛まずに未練たらしく口の中でモニュモニュ溶かして食べるので黙らせるにはもってこいだ。

俺を励まそうしてくれるのは嬉しいがさっきのはやり方が気に入らない。
それに大河はあんなことを何処で覚えてきたんだ?俺が憂慮してたことがいよいよ現実味を帯びてきた。

「大河、少し俺の話を聞いてくれ」
「サクサクサク何?サクサクサクサク…ハイ!竜児にチョコあげる、おいしいよ!」

「ありがとな、大河は何でアンナことしたんだ?」
「モニュモニュ何が?モニュアマーイモニュモニュ」
「…胸だよ……何で胸を当てたりするんだ」

「竜児が喜んでくれるかなぁと思ってカサカサカサそしたら元気も出ると思ったからサクサクサク…」

「でも胸を当てたりするのは…」
「服の上からだし、それに一回触ってるじゃないアンタ」

その言葉に俺はイナズマのような衝撃を受けた。
怒りと悲しみが入り混じり、やがて悲しみだけが涙となって頬を流れた。
「ちょっと何で泣いてるのよ!」

これがゆとり教育の弊害ってヤツなのか!乱れる未成年者の性感覚!羞恥心を失った女子高生!
金の為にならオッサンに抱かれるJK!!!大河がこんな感覚の持ち主だったなんて……
大河、お前は一回ヤラセたら好きじゃなくなっても惰性でヤラセるのか?そんな女だったのか?

「……じゃあオマエは俺が胸を触らせろって言ったら触らせるのか?」

「嫌よ!なに調子乗ったこと言ってのよ」
「そうなのか!?じゃあ何でさっきは当てたりしたんだ?」

「そっ!…それは竜児が落ち込んで……私は飼い主だし責任あるから…」
「そんな理由なのか?……やっぱり犬か…俺は所詮お前の面倒を見る便利なペットだもんな」

「えっ?今の話を信じるの?……竜児は私が男の人に平気で背中に抱きついたりすると思っちゃうのか……気づいてくれないんだ」
「大河?」

「ゴメンね、今日は励ますつもりだったんけど失敗しちゃった、帰るね」

長い髪で表情を隠したまま、大河は玄関へと逃げるように駆け出した。



「大河、ちょっと待て!」
俺の言葉に振り向かずドアノブを握ったまま囁くように声を出した。

「わたし嫌いな人と一緒に居ないよ、嫌いな人とご飯食べないよ、嫌いな人に抱きついたりしない……気づいてよ」

最後の一言が脳を麻痺させ動けない、その間に大河は扉の向こうに駆け出して行った。

俺だって嫌いな人間と一緒に居たり、飯を作ったり食べたりしなし面倒なんか見るわけない。
……大河は俺を励まそうと頑張ってくれたのにな、そう思うと体が玄関を飛び出していた。

マンションに向かって走り出そうとすると階段の下に膝を抱えてうずくまる小さな背中が見えた。階段を駆け下りて迷うこと無く不規則に揺れる肩に手を置いた。

「大河!」
「…何で?……何で竜児は来てくれたの?」

「それは……それは大河が俺にとって大切な人だからだ」

肩に置いた手が震えを増してゆく。

「大河は俺にとってもう欠かす事が出来ない大切な人だから、これからも2人一緒が良いんだ」

「……じゃあ、今までみたいに私の面倒みてくれるの?」
「大河が俺を必要としてくれるならもちろんだ」

「ワガママ言っても怒らない?」
「あぁ、怒らない」

「クッ…クク…それならクッ!お肉プッ!中心の献立にして」

……肩に置いた手に軽く憎しみを込めてグィ!っと大河の体をこちらに向けると……笑ってやがった。

「ヌゥ!アッハッハハ!どんだけ忠犬なのよアンタ!!!!プッ!!今日からアンタのことパトラッシュって呼んであげるワッ!ハッ!ハッ!ハ!」
「……そんな名前を付けたら2人とも真冬の教会で死ぬことになるぞ」

「ブゥフゥ〜!!!!!それはハハハ嫌ね、他の名前考えプッ!なきゃ!」

腐ってやがる……コイツ性根が腐ってやがる!!!

「アンタみのりんが居るに大切な人って、プッ!!」

大河のその言葉でキレた。

「何にすんのよ!!プッハハハ降ろせー!」
爆笑する大河を肩に担いで家へと続く階段を昇る。
今日は月が綺麗だ……これなら太陽も遠慮して昇れないだろう、今宵は忘れられない長い夜になりそうだな、大河。


「何でもっと早く来ないのよ、寒いじゃない!それにもう降ろしてよ」

家に入ってからも毒づいて反省など見せない脳天気娘を肩に担いで室内をズンズン進む。

「ドコまで行くのよ〜ベランダ?……何だ押し入れか…もしかして私を閉じ込めるの?プッ!子供じゃないだしさぁ」

片手で襖を開き、中の布団を畳の上に落として軽く蹴飛ばせば寝床の出来上がり。

「まさか……一晩中押し入れに閉じ込めようってんじゃないでしょうね?」
もう肩に担ぐと言うより腹話術の人形みたいに腕に乗っかってる大河に一つニヤリと微笑んでやった。
「何よ…何なのその顔は」
直ぐに表情を消して薄暗い中を机の前へ
「何?何する気?ねぇ竜児!応えてよ!」
軽く椅子に腰掛け大河は膝の上へと移動させる、引き出しの中から箱を取り出してパッケージを見せつけるように窓から入る月明かりに照らした。

「……ベネト…ン?」
クルリと裏返して説明書きを見せると同時にまたニヤリと笑って大河の耳元で呟いた
「……避妊はしないとな、たとえ無理矢理でも……そうだよな?大河」

視覚と聴覚からの二つの衝撃で怯んだ大河を布団へと連れて行く。
先程の言葉とは裏腹に優しくゆっくりと時間を使って、1つ1つの行為を記憶の中から忘れないように…消えないように刻み込むように……

「冗談だよね竜児?さっきので怒ってるだけなんでしょ?ゴメンナサイ!!謝るから!何でもするから無視しないで!」

「…何でもする?」
「うん!エッチ以外なら何でもするから」
「……じゃあ黙ってろ」

「うぅぅぅ〜竜児本気だ!ワタシ今から女にされるんだぁ〜!!!謝るから!私がふざけてました!すみませんでした!!だから許して!もぉ〜私の言うこと聞いてよ〜」

布団に寝かせた大河は祈るように胸の前で手を固く握り、言葉の抵抗は見せるが暴れる様子はない。
さすがに男が本気になったらかなわないと思ってるんだろうな。

「本当にするの?…あぁ!!カーテン開いてるよ!閉めないと見えちゃうよ!そうだ!!シャワー浴びたいなぁ竜児と一緒がいいなぁ〜」
「…………………」
「アアァァアァァァ!!!!竜児は順序間違ってるぅ〜!こんなのヤダァ!!責任をとれぇぇ〜!!!!!」


覆い被さるようにシーツの上に広がる柔らかな髪を一撫でして頬のあたりに手を突いて顔を眺めて見る、やっぱり性格とは逆の端正な作りしてるな。
次は体を跨いで上になろうかと思ったが止めとこう、コイツの身体能力はハンパじゃないからな。
もし股間に膝蹴りでも貰って病院で『アナタ避妊具はもう必要ありませんよ』何て言われた大変だ、それにもう潮時だしな。

「アァァァも〜ぅ!明日から絶えぇぇ対!!やっちゃんのことお義母様って呼んでやるぅぅぅ!!!」
「止めてくれ、何もしねぇから」

「本当に!!」
「あぁ本当だ。オマエみたいなヤツに俺の純潔は渡せん」
「何よそれ!!!!」
「自分の胸に手を当てて考えてみろ」

普段はわがままばっかり言うくせに変な所は素直なんだよな

「……分っかんない」
「オ・マ…エ!!!ついさっきオレの純真な気持ちや優しさを爆笑で踏みにじっただろうが!」

「あぁやっぱりソレか」
ソレって、コイツちっとも反省する気はねぇな……大河のこと少しは分かってるつもりだったんだけどな…酷いと言うか悲しいぞ、その反応は。

「でもね、先に天使のように健やかなる私の優しさを踏みにじったのは竜児じゃない!」

「それは済まないと思ってる。でもな、オレはやり方が気に入らないんだよ」

「……やっぱり私のじゃ小さくて満足できないから?」
「チガァ〜う!!!ソコじゃねぇ!オレが言いたいのは恋人関係でもない男に胸を当てたりするなって言いたいんだ!」

「そうなんだ」
「そうだ!!親しいとか一回触ってるからといって無闇に身体を触れさせたりするな!
男は勘違いしたり暴走することもあるんだから。大河は俺が暴走して怖かったろ?」

「うん、怖かった……でもちょっぴり嬉しかった…竜児が私を求めてるんだって……本当は竜児が
恋の順序を守ってくれたらもっと嬉しいんだけどな…エヘッ!恥ずかしいこと言っちゃった」

「……すまなかった、大河には世間で言われてる今時の軽い女子高生になって欲しくなかった…大河には自分を大事にして貰いたいから……
だから分かって欲しくて無理矢理あんなことしたんだ、許してくれ」

「私のためを思って?」
「あぁ、俺はそのつもりだったけどムチャし過ぎたな、スマン」

「そんなことないよ……いつも心の何処かに私を留めてくれてるだね、ありがとう…竜児」


視線を合わせて大河はありがとうと言ってくれた、互いの心は通じ合った気がする……お互いが大切な存在。
距離は自然に近づき俺は大河を求めて腕を伸ばしたが、腕は空を切り大河の拳は鳩尾にメリ込んだ。

「オマエは!!バカかぁァァぁァ!!!!無理矢理ヤラレそうになって『嬉しかった』なんて言うバカがドコに居んのよ!!!
オマエはエロゲ脳か!エロ本読み過ぎ!!!そんなバカ女が居んなら私の前に連れて来い!ボコボコにしてやんよ!!!!」

「イキ…息ができ…ね」

やっぱりコイツは一回痛い目に遭わさねぇと分かんねぇみたいだな……でも今は無理みたいだ、息が……

「ウラァ!!!アンタも私が味わった恐怖を味わいなさい!」

「やっ…めろ、尻を……撫でないくれ…写メも」

「ピロリン!ピロリン!ウァハハハハ、やっぱりアンタはセクシーなピロリン!お尻してるわねパ-ン!」
「ハァハァ…尻をハァ叩くなハァハァハァちょっ!!!ハァ手を入れるな!」

「ヒョ━━!!張りが有ってぷっりぷりじゃない!痛あぁぁぁ!!」
「調子に乗るな!フゥ〜…何やってんだオマエは!!」

「何だ、もう回復したんだゴメンね…………ソイッ!」
パシッ!「何度も同じ手が通用するか!ったく、オマエは何考えてんだ?最近の変と言うかおかしいぞ」

「……良かった、竜児が元気になってくれて」
「もうその手は通用しねぇ」
「チッ!……元気になったんだら良いじゃない!私が頑張ったのは事実なんだし、いい加減にみのりんと何があったか話なさいよ」

話せと言われても…原因はコイツなんだよな、まぁ暴走したのは俺だけど……でも原因が自分にあると分かったら大河は責任感じるだろうしな…

「そんなに話したくないの?…それとも話せないことなの?」
「う〜ん…ちょっとな」

悩む俺を見つめる目は心配と言うか不安を感じさせる、今度は真剣みたいだな。
まぁいつかは事実が大河の耳には入るだろうし紆余曲折を経てトンデモな話になっても嫌だし話しとくか

「大河、今から今朝のことを話すがお前は気にすることないからな」
「私に関係あるの?」

話し始めるとすぐに大河は驚きの表情を見せた。

「私が…原因だったの」


切っ掛けは大河だったとしてもやったのは俺だ、こんな騒ぎを起こして大河と櫛枝には申し訳なく思う。

「大河、頭を上げてくれないか?」
「ごめんなさい、本当にごめんなさい!竜児がそんなに心配してくれてたなんて知らなかったの」

そんな三つ指突いて本格的に頭下げられてもな、だから話したくなかったんだ。

「大河は別に気にすることない。悪いのは俺だ、だからいい加減に頭上げてくれ」
「ごめんなさい……私、みのりんに謝って竜児と仲直りできるように話してくる!」

「止めとけ、こんな夜遅くに迷惑だ。それに今はその話はしない方が良い、櫛枝は今朝のことで過呼吸を起こす程ショックを受けてるんだ
……だから今はそっとした方が櫛枝の為になる」

保健室での櫛枝を思い出せば分かる。もう今朝の事は忘れたい触れたくもない、そして俺の顔も見たくない。

「でも竜児はみのりんのこと…」
「もうダメだろうな」

「ごめんなさい!……さっきの続き…する?」
「ダァァ!!!!オマエはさっきの話を聞いて無かったのか!!本当に大人の階段登らせて名字替えるぞ!」

「ヒィィ!!!ごめんなさい!!つい、申し訳ない気持ちが声に出ました、すみません…(高須大河……イニシャルはT.Tか…顔文字?泣いてるみたいで何か嫌だな…)」

「もうこの話はお終いだ、オレにもパイの実くれよ」
「でも…」
「もう良いから、気にするな」
「……分かった」

パイの実を3つ貰って1つを頬張ると甘味が体中に染み渡り癒される。
さっきから叫んだり声出しっぱなしだったしな、やっぱりカラオケダイエットは効果がありそうだ。
「ホォ〜なるほど…」
パイの実ファミリーバックを左手に抱え、右手にベネトンを持って大河は物珍しそうに眺めている
……女の子が持ってると生々しいと言うかドキドキするな。

「竜児、コレ開けて中を見ていい?」


周りのセロハンを剥がし、透けて見える中身をマジマジと眺める大河はスゲェ淫靡だ……ちょっとヤバイな。

「でも何でこんな物を持ってんのよ?買ったの?」
「あぁ買った、男のマナーだからな。ちょっと貸してみろ」

「でも告白もしてないのに準備だけは万全な所が竜児らしいと言うか…情けないわね」

「うるせえ!!夢見たり想像するのは個人の自由だ!ホラ、半分やるからお前も持っとけ」

「へっ?何で?いらないわよ!!!そんな物いらない!」
「何でだ?お前だっていつ必要になるか分かんないだろ?それに肝心な時に無くて泣きを見るのは女の方だぞ、だから持っとけ」
「私には必要ない!だから要らない!!!」

別に恥ずかしいことじゃないだろうに?

「お前だって年頃なんだ、いつ彼氏が出来るか分かんねぇぞ?」

「……じゃあアンタが持ってなさいよ…って!!!勘違いしないでよ!アンタは常日頃から私の面倒見てるんだから必要な時は言うからって!!ちが〜う!!!!」

「何を言ってんだよ?でもやっぱり犬なんだな……そんなに俺って人間として魅力ないのか?」

「違うの!!あのねイニシャルはイヤだけど竜児は嫌いじゃないの!アレ?アレ?私なに言ってんだろ?とにかく!ソレはアンタが持ってなさい!!」

「分かったよ、ご主人様」
「素直でよろしい、ご褒美にパイの実のチョコを与えよう」

変なヤツだ、もし北村とつきあい始めたら絶対に必要だと思うんだが……大河のことだから北村のこと美化してんだろうな。
俺に言わせたら北村みたいなのが一番ガッツイテ来そうなんだがな。

「大河、話をぶり返して悪いが一つだけ言っておく。北村は普段は紳士的だがつきあい始めたら変わると思うぞ」

「ハッ?何を言ってんのアンタ?」
「待て!お前が怒る気持ちも分かるが男は、特に俺たち男子高校生は総じて性に関して興味津々なんだ、だから北村もああ見えて」
「ちょっと待った!」

「だから怒るなって」
「私は怒ってなんかないけど?それに何で北村君?」
「それは…大河は北村の事が好きだから」

「えぇっ!!私が?私が北村君を好き?」
「違うのか!?」

「うん、違う。だって北村君は彼女居るじゃない」
「ブゥウホォ!?!!!!」

驚きのあまり映画『プラトーン』の有名シーンばりに膝建ちでパイの実を天に向かって盛大に吹いた。
片付けないとな……後でアリが入って来なけりゃいいんだが。




次回、最終回

『紙面なだけに神です』

『久しぶりだな…』

の2本です、お楽しみに!




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