「えへへ〜りゅうじぃ〜」
「おう! たいが〜」

竜児の胡座の上に向かい合う様に座った大河は真正面から抱きついた。
それに応えるように竜児も大河を抱き返す。

「いっつもそばにいてくれてありがとう〜」
「水くさいぞ大河。俺はお前のそばじゃなきゃだめなんだ」
「……りゅうじ」
「……たいが」

見つめあった二人は、それが当然のように唇を交わす。
軽く触れあうようなものから段々と情熱的なものへ。
そこが二人の楽園であるかのようにヒートアップしていく。


そんな光景をちゃぶ台の反対側から呆然と眺める人影が二つ。

「ねぇ、実乃梨ちゃん? コイツらに酒飲ませたの誰だっけ?」
「やだねぇおじいさん、もう忘れたのかい?
 "酔わせたら面白そうじゃね?"って言い出したのはおじいさんだぜ?」
「おじいさんじゃねぇし! 実乃梨ちゃんだって楽しそうに酒盛ってたじゃん!」
「おうよ! 盛るぜ〜! 超酒盛るぜ〜! ささ、あーみんももう一杯!」
「や〜ん、実乃梨ちゃんありがと〜! ってコラ!タイガーの服脱がしてんじゃねぇよそこ!」
「……ふぉおおおおお! 高須君ってばカマトトぶってるわりに大胆だねぇ!」
「実乃梨ちゃんも止めてよ!
 あー! 高須君それ以上はダメだって! タイガーも期待してんじゃねぇよ! なんなんだよお前等!?」


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