「はぁ〜、今年も終わりか〜。」
「だな〜。」

と高須家の居間に座っている人影が…。高須竜児と逢坂大河であった。
この2人実は高校時代にそれぞれ違う思い人がいたのだが、半同棲生活を送っている内に互いに惹かれ、
最終的には告白をすっ飛ばし婚約してしまったなんとも奇妙な経緯ながら、息の合ったカップルであった。

そして今日は大晦日。NHK(日本引きこもり協会じゃない方)の紅白歌合戦を見ながらずるずると年越しそばをすすっていた。

「どうでもいいけど、なんで水樹奈々が紅白出場して、fripsideが出ないのよ?」
「いや、俺に聞かれてもだな…。」
「なんか納得いかないのよね。fripsideだって上半期47位でしょ?それに対して水樹奈々の方は31位でそんなに変わらないじゃない。」
「まあ、確かに俺達の電撃文庫から出版されてる『とある魔術の禁書目録』スピンオフ作品『とある科学の超電磁砲』の主題歌を歌って売り上げもあったのに出れないのは悔しいけどな…、身内だけに…。」
「そうよ、あれだけ歌詞がいいのに…。まあ、いいわ。そばが伸びない内に食べよ。」
「おう。」

そんなこんなでズルズル食べる2人であったが…

「そういえば、なんで大晦日にそばを食べるんだろう?」
「おま、それさえ知らなかったのか?『長く細く生きれますように』っていう願掛けで食べるんだよ。」
「へえ〜、そうなんだ。竜児のアレは長くて太いけどね…。」
「おまっ、何をいきなり…。」
「あれ?顔が赤いくなってる。このエロいにゅ。」
「いやいや、普通にそういうことを言われたら恥ずかしいだろうが。」
「その割にはもう股の部分が元気になってるけど…。する?」
「え、いや、でも泰子が…ってあいつは弁財天国で新年会だったから帰ってくるのは遅いし…。いやでも…」
「したい?」
「う…、したいです。」

結局理性が負けたのだった。

「じゃ、今年最後のギシアンするわよ。」
「っても後10分しかないがな。」
「じゃさっそく。」
ギシギシアンアンギシギシアンアンギシギシアンアンギシギシアンアンギシギシアンアン

10分後
「大河に新年のあいさつでもするか〜。」と言って電話をする少女が…。
「あ、もしもし大河?」
「え、みのりん何?ちょっと竜児、やめ…。ひゃん、ダメェ、そこは。激しくしちゃ嫌だよぅ。」

ブツッ、

「ちくしょう今年こそ『いい人が見つかりますように。』って神様にお願いしよう。」
そう新年早々誓った少女がいたとかいなかったとか。



作品一覧ページに戻る   TOPにもどる

inserted by FC2 system