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きゃっきゃきゃっきゃ♪

「おーーー、竜河はママに似てかぁういでしゅ〜ぅうぇwwwwえっwww」
「うーん」
「そーれしゅか〜?パパもしゅきしゅきぃ〜〜」
「遺憾だわ」
「は?なんで?」

「だって考えてごらん?ポンスケ旦那」
「ポンスケて」
「あんたのその四白眼でいかにも巨大爬虫類がいままさに原生げっ歯類を捕食しようとしているようなツラでさ?」
「そ、それって酷くねえ?竜河がリス顔だなんて、女の子なんだからよ」
「そこじゃないけど……」
「どこだよ?」
「あんたのカオの話よ。好ましい表情、と竜河が覚えちゃったらどうなると思うの?」
「どうなるんだ?」
「痴漢とか……犯罪者に対して警戒感を持たない子に育っちゃうかも?」
「ま、まさかっ!?そんなの考え過ぎだろ!」
「夜中に空腹のまま襲撃に忍びこんだ男の家で低血糖で倒れるような迂闊な子になってほしくないわ……」
「……お前が言うのか、それ」
「だって竜児、襲撃した先があんたみたいに美味しいにんにくチャーハン作ってくれる優しい男の子だなんて
期待するわけにいかないじゃないっ!?ふつう」
「それ以前に家宅侵入しねえよっ、ふつう玄関から『ラブレター間違えちゃったから返して?』って来るんだよ」
「!!ら、ら〜ら〜らぶラブレターだってどうして知ってんのよっ!わたしっ一言もっ……あ?言ったわ」
「おう」

「む?なによっ!あんたばっかり竜河だっこしてっ!!そのドヤ顔っ!!」
「お?おう?話それたな?ならお前も来い」
「あ。……そ、そう?べつにどうでもいいけど、あんたがそう言うなら」
「ほら竜河たのむ、よいしょっ。つかそばで怒鳴り合ってるのに泣かん子だな?」
「胆力があるのよ私に似て……う、ぅわおっ!?……お、重くない?」
「重い。すげえ重い。お前もちょっとコロっとしたし。でもな?」
「うん……」
「こうして全部を抱きとめて行けるうちは……すごくやる気出る」
「くっ!苦しいってのっ!竜河つぶれちゃうじゃんっ、ばかっ!」
「おおっ、すまねえ。そこはお前に任せた。細かい事まで俺ひとりじゃどうしようもねえ」
「うん。任せて、私だってできる事はある!」
「おうっ。大河……」
「んんにゅっ、んっ……」
「りゅかちゃんもあいしてましゅよぉ〜ほーら指にぎってにぎってにょろにょろりん♪」
「あららら……」

きゃっきゃきゃっきゃ♪ぐぼあ!ろろろろ〜♪

「ああ、ミルク吐いた〜。竜児、ガーゼガーゼ」
「おうっ」
「そのうちブレス吐いて火事になっちゃうかもでっちゅね〜竜の子だけに」
「ねえわそれ」


〜おっしまい〜



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