「たっ高須くんったかすくんっ、ほらほらっ」
「おう、なんだ川嶋?」
「ばかちーまたスゴレンネタで話題振っ……なんで竜児なの?」
「だってどう考えてもピンポイントだもん……ここここれ!」

(オトメスゴレン - 09月04日 07:10)
背の低い女性が可愛すぎて萌える瞬間9パターン

【1】高いところにあるモノが取れないとき
【2】普通に目を合わせるだけで自然と上目遣いになっているとき
【3】ちょうどなでやすい高さに頭があるとき
【4】手も足も小さくて、小動物っぽい印象を感じたとき
【5】キュートな甘めのファッションがよく似合うとき
【6】抱きしめたまま、簡単に抱え上げられそうなとき
【7】電車の吊り革に手が届かず、腕などをつかんでくるとき
【8】キスしようと一生懸命背伸びしているとき
【9】小柄な体とウラハラに気風の良い姉御肌だったとき

「お……おおおうっ、どうすんだこれ?なんかお約束でもあんのか大河?」
「ばかちーのツッコミに答えればいいのよ……私の目の前でね。さあアドリブ力をみせるがいいっ!」
「じゃーたかすくん、【1】からね」
「普通に代って取ってる。届かないんじゃしょうがねえし。『りゅうじー取ってー』だからな、萌えって言われても」
「ふっふっふ、ばかちー。あんたの目的は分かってる。協力してやろうじゃない?竜児、ねえ、目え合わせよっか?」
「う……おう……【2】の答えはまあ、普通に……可愛いと思うよ」
「撫でやすいところに頭あるよねえ?いつもどうしてんの竜ちゃーん」
「竜ちゃんやめろ。撫でるよなあ、わしわしっと。てっ、手も足もちっちゃいな。当たり前か。次は【5】か?」
「昔ほどそれだけってカンジじゃなくなったけど、タイガーはロリ物似合うよね?そこんとこは?」
「かっ、可愛いと……思ってるよ」
「ふうん?そんだけ?へえ〜〜?ほお〜〜?じゃ【6】は?」
「……こっ」
「こ?」
「答えなきゃ……ダメか?」

「「うん♪♪♪」」

「ど、どきどきする。……いつも。壊れそうで、柔らかくて、熱くてよ?『ん〜〜ん』とか声が漏れるとこなんか……」
「うあぁぁぁぁ〜ぃっ!竜児いいっ、いいっ、いいからっ!細かく描写しなくて!」
「い、いやもっと細かく感想言えっって!実際に抱え上げたりするんでしょっ?」
「す、す、する」
「お姫様だっこっ?!」
「だいたい……そう……だよな?」
「わ、私のカオ見んなっ」
「ちゅ、ちゅーするっ?」
「……」
「……」
「答えろよタイガー……」
「す、するわよ。……いい齢してそんな体勢になって他になにしろって言うのよ」
「くそ……あたしには望むべくもねえわそれ……」


「じゃあ次はなんだ?【7】か。腕どころかこいつよろけた振りしてぎゅっと抱きついたりするよ」
「えっ?へえ〜〜ぇ?そんなー?どうなのタイガー?」
「う、うるさいな。別にわざとじゃないっていうか……その、ねえ?竜児。あんたから抱き寄せたりもするじゃん」
「まあな。電車ゆれるしな。普通だな」
「普通よね。ふふっ」
「う、うあっ、こいつらっ!つぎ【8】!」
「キスするとき背伸び?そりゃせざるを得ないでしょうよ。こお〜んなカンジで、ちゅっ」
「おう。あぶねえな?ついた手で水のグラス倒しそうになったぞ」
「おまえらっ、ここ喫茶店なんだよっ?どどどういうつもりっ?殺す気っ!?」
「殺されたいのあんたじゃないの。本望でしょうが」

「じゃあ最後【9】は?あれ?どうしたの高須くん真っ赤。ここツボなわけ?」
「こ、こここの辺で流さねえ?」
「なに言ってんだよ流すわけねえだろこの脳味噌ド腐れゲロ豚般若っ、とっとと白状しやがれ」
「流さねえのか……まあ、背中流して貰うわけさ」
「は?」
「私がさ、ばかちー。竜児がおふろ入ってるときに戸口の外から『背中流そうかー?流してほしいぃ〜?』って訊くわけ

よ」
「……ほう、で?」
「『ほしいーっ!』って言うわけよ。竜児がさ」
「もうほとんど新婚さんいらっしゃぁ〜いだねえ……。そのまんまおふろエッチにか」
「ううん、わたし全裸でそうゆうことしない。馬鹿くさいじゃない?なのにさ……こいつったらさ……」
「サカるわけか。着衣のまま」
「着衣でそんなつもりもねえから余計に、っていう説もあるな、川嶋」
「……真顔で取りつくろってんじゃねえよエロ般若!」
「だってよー。背中流そうかって言いながらこいつ水着で入ってくるんだぜ?」
「うわあ……なに?『着衣には違いない』?屁理屈だろタイガーそれっ!あれ?姉御肌の話と全然関係なくね?」
「関係あるよ。頬ずりとかぺろぺろしながら『あねご肌〜♪』とか言うもん竜児は」
「カンケーねえから。それただのプレイだから。姉御肌も誤用だし」
「あそうかー。ばかちーにはここに萌えポイントが存在しないのねえ。それは失礼しました」
「まあねー。オトコがどこでサカるかなんて亜美ちゃん知ったこっちゃねえしさー」
「だって?竜児。このネタ不発だったからあとはいいや」
「おう」
「ん?あと……って?」
「うん、することした後で竜児がすみずみまで洗ってくれる話」
「そこっ!そこ先にしろよっ!!」
「そういう話……女同士だけでしてくんねえかな?」


〜おしまい〜




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