「ただいまぁ」
「おうお帰り。買い物ごくろうさん」
「へっへっへっへ」

 大河は買い物袋から取りだしたカボチャをぐいっと突き出し得意げに高らかに。

「トリック?オアミート?」
「お菓子じゃねえのかよ。今夜はちゃんと角煮だよ」
「もちろんお菓子もね」
「カップケーキ焼いてある。つかエコバッグ使えよ」
「やたっ。甘い匂いすると思ってたんだ」
「メシはまだかかるから先に食うか?なら出すけど」

 ほーい。上がり込んだ大河は竜児の背後を通ってすたすた手洗い&うがいへと。

「で、肉や菓子が出なかったら悪戯すんのか?」
「もちろんよ」
「……何するつもりなんだよ」
「そうね?竜児のふとんにもぐりこんでいろいろと辱めを……あっ!?ちょっとケーキ返しなさいよっ」
「そういう悪いことする子には菓子も角煮もあげません」
「わ、分かった。じゃあ……」

 しかめっ面でちょっと考え込み。

「おやつくれて夕ご飯も角煮だったら悪戯もしてあげるから。ね?」
「食ってよし」


〜おしまい〜



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