「鬼はぁー外ぉっ!福はぁー内っ!」

ばらっ、ばらばらっ!シャッシャッシャッシャ♪

「ちょっと竜児!豆まきの後ついてすぐ掃き取るのやめてよ」
「え?だってなあ・・・」
「だってじゃないっ!ん?良く見ればこんなとこに鬼が居る。怖い顔だわ、ブー!!」
「お前な・・・ああはいはい」
「鬼はーーぁ、ぁぁぁ、ぁ・・・」
「ぶつけねえのか?目は防いでるからどこに当ててもいいぞ?」
「お、お・・・にはぁ・・・外じゃなくて家にいてよ」
「おう。じゃ、齢の数だけ豆食べるとするか」

「数え齢なのよね。じゃ19回か」
「回?個だろ?」
「えっ?あっ!」
「へーえ?」
「は、腫れちゃうかも・・・じゃなくてっ!!!!」

 大河は真っ赤になって慌て俯くと、ややあってキッと顔を上げた

「マジレスしたら酷い目に遭うのはどっちだと思ってるのよ・・・?」
「おう・・・済まねえ。もう言わねえ」



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