「なあ大河?」
「なによそんな怪訝な顔して」
「お前妊娠した時に産婦人科行ったんだよな?」
「当たり前じゃない。妊娠検査なんて個人じゃできないし」
「だよなぁ…はあ…」
「何よ、何か不満でもあんの?受信料がMOTTAINAIなんて言ったらぶっとばすわよ?」
「い、言わねえよそれどんだけケチなんだよ!?」
「どうだか。じゃあ何が言いたいの?はっきり言いなさい、イライラするから」
「…内診」
「内診?…あーなるほど」
「…」
「知らない男に膣やアナルを見られたんじゃないかって?」
「…」コクッ
「いやぁあれは屈辱的だったわ。赤の他人に恥ずかしい所みられた上に指挿れられたんだもの!それに加えて器具やらなんやら!ああもう思い出すだけで…」
「ぐあああ!それ以上言うな!死ぬ!普通に死ねる!」
「でも40歳くらいの同性よ?それに全然感じなかったし」
「受けた内診、相手全部女性なのか?」
「うん。受付の人脅して全部同性にして貰ったわ。竜児以外に見せるもんですか」
「うおおおーー!!大河、俺は今物凄く感動しているぞ!その性格でよかったなぁほんと!」
「なによ器小さいわねえ。その犬頭には心底呆れるわ。でも流石に出産のときは男だったけど…ごめんね」
「んな毎月毎月触られるよか何百倍もマシだひゃっほー!」
「てゆうかあんたそんな事気にしてたの?もうちょっと男らしくなさいよ」
「すまん…実は最近ふと思い出して気になって仕方がなかったんだ」
「ふうん…。でもね、新しい命の芽生えの手伝いをして貰ったんだからそういう浅ましい考え方はだめよ」
「う…それは分かってる、本当にすまない」
「まあいいわ。てゆうか最近私の事抱いてくれないと思ってたらもしかしてこれが原因?」
「…おう」
「じゃあ悩みも解決した事だし、久々に内診でも受けようかしら…ね、竜児?」
「よし、では高須さん内診始めますねー」


ジロジロアンアンギシギシアンアン




作品一覧ページに戻る   TOPにもどる
inserted by FC2 system