亜美「ひさしぶりに来たら、寂しいわねぇ。」
大河「あっ、ばかちー。何しにきた!!」
亜美「あら、すごい剣幕ねぇ。またりゅうじくんと夫婦喧嘩ぁ?」
大河「うるさい。うるさい。
  喧嘩なんてしてないし。喧嘩もしない。
  竜児は超やさしんだから。」
亜美「あーあ、だからダメなのに。
  いい?確かにとらドラは高須くんのやさしさと
  あんたの意地っ張りでうまく構成されているの。
  でもね、裏を返せば、高須くんは優柔不断の草食系なのよ。」
大河「ま、まぁそうだけど。。。。」
亜美「仮に、高須くんが肉食系男子だったら、
  あんたはもっと早く幸せになっていたはずよ。」
大河「ほんと?ほんとなの?」
亜美「例えばだけど、一巻の最後のシーン
  『俺は竜になる。お前の傍らに居続ける。』
  のくだりの箇所だけど、こうなっちゃってるのよ。

 『なに、生意気いってるの?!なんで私があんたなんかに呼び捨てにされなきゃいけないのよ!何が対等よ。図々しいっ!立場をわきまえろバカ竜児!!』
 『・・・中略・・・だいたいなによ。あーあ、まさか、あんた』
 『まさか、私のこと好きなの?』

大河「われながら、ひどいわね。」
亜美「そう、普通の男の子なら落ち込んじゃうわよ。
  で、この後、高須くんは、否定しちゃうんだけど。
  じゃーん、ここからが本題!!



『肉食系竜児その壱』

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大河『まさか、私のこと好きなの?』
竜児『・・・』
大河『ふふーん。答えられないんだ。そうよね。
  みのりんと私、二股なんてできないわよね。
  私はいいのよ。犬に好きになられても。犬だし。』
やはり虎は恐ろしい。こちらがたすけてやっているのに、
食われているじゃないか。
ニヤリと歪む大河の口元を見ながら、竜児は竜の牙を向き返す。



竜児『好きになったら悪いか!!』
大河『はぁ?あんたなにいってるのか、わかってるの?』
竜児『おれは、もうお前に告白している。
  さっきいったろ?お前の傍らに居続ける。って
  お前こそ、意味分かってるのか?』
大河『だ、だってあれは、あれはその、
  わたしが、北村くんにふられて竜児が勢いで、、』
竜児『勢いで言ったとしてもだ、
  前言を撤回するようなつまらない男にはなりたかねぇ。
  男に二言はねぇ。大河はどうなんだよ?!』
大河『わ、わたし?!わ、わたしは。』

竜児『あ、すまねぇ。お前の意見なんて興味ねぇ。
  俺は、俺の好きなようにさせてもらう。
  お前が好きだ。』
大河『あっ、んん、く、くるしい。。。』

くちづけってこんなに強引なのかと大河は思う。

竜児『これが俺の答えだ。
  というわけで、腹減ってるだろ?
  スーパー狩野屋で豚肉かってかえろうぜ?』
大河『って、私の意見はどうなるよ?
  あんた、みのりんはどうするのよ?』
竜児『いったろ?
  お前の意見に興味はねぇって。
  お前が好きだって。さ、帰るぞ。』
  

―――――――――――――――――――――――――――


大河「これ、強引過ぎない?」
亜美「いつも、あんたがやってることじゃない。
  それを高須くんにや、ら、せ、た、だけ(ハート)」
大河「ちっ、ばかちーのくせに発情してんじゃないわよ!!」
亜美「あーら、逢坂さん。なにかいったかしら??」
大河「べっつにぃ。」
竜児「大河、帰るぞ。
  お、川嶋も一緒か?」
亜美「あーら、やさしい王子さまがおむかえよ?
  今夜楽しみよねぇ。」
大河「うるさい、うるさい。
  竜児帰るわよ!!あんた今夜覚悟しなさいよね!!」
竜児「はぁ?俺がなにしたっていうんだよ?」

亜美「というわけで、つづくのかしら???」


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